水処理装置

連続電気再生式純水システムCDI

通常のイオン交換樹脂は水質が落ちてくると、新しい樹脂を詰替える必要があります。
CDIシステムでは、電気によりイオン交換樹脂を継続的に再生使用することができるため安定した水質を長期間維持することができます。

連続電気再生式純水システムCDI

CDIとは

CDIとは、米国 IONPURE®がライセンスを持つ純水装置で、定期的なイオン交換樹脂の交換を必要とせず、また薬品類の使用もなく電気の力で水の中のイオンを移動させ純水を製造する装置です。【連続式電気再生型純水装置】
純水(超純水)は半導体製造工程や飲料製造工程、水系洗浄工程の仕上げすすぎ水など様々な用途で使用されています。その純水(超純水)を使用する上で必要となるものが純水装置です。

一般的な純水装置のフロー

一般的な純水装置のフロー

一般的には、イオン交換樹脂を専用カートリッジに詰め、原水を通水しながら原水に含まれるイオンを、イオン交換樹脂を介し純水を製造します。イオン交換樹脂にはイオン交換できる容量が決まっており、一定量の水を処理すると飽和状態となり使用できなくなってしまいます。飽和したイオン交換樹脂は、新しい樹脂に詰替え交換するか再生処理をしなければ純水は製造できなくなります。
新しいイオン樹脂に詰替え交換する場合は、新品イオン交換樹脂の購入や詰替え費用を必要とします。
また、イオン交換樹脂を再生処理して利用する場合は、混床式純水装置を必要とし、塩酸と水酸化ナトリウムを使用し飽和したイオン交換樹脂の再生処理をおこないます。塩酸や水酸化ナトリウムを取扱う場合は医薬用外劇物の管理や廃水処理施設が必要とします。
弊社では、イオン交換樹脂の入替えや薬品類の使用も必要としない“新システム”に注目しCDIの取り扱いを開始しました。CDIは、純水装置内で高圧の電気を流しながらイオン交換樹脂を連続再生し純水(超純水)製造できる、環境・コストを配慮した新たな純水装置です。

一般的なCDI純水装置のフロー

一般的なCDI純水装置のフロー

カートリッジ式イオン交換樹脂との比較

・カートリッジの交換作業が必要ない。
・カートリッジ交換時の水質の変化が小さい。
・製造したい純水量に対し、必要とするスペースが小さい。

薬品でのイオン交換樹脂再生装置と比較した場合のメリット

・医薬用外劇物の使用が無いため管理が容易。
・廃水処理施設を必要としない。
・廃水を原水に戻し再利用できるため、必要とする原水量が少ない。
CDIを使用することで消耗品費用やメンテナンス等の人件費など、大幅にランニングコストを減らすことが可能であり、安定した水質を確保することが可能となります。

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